四国内視鏡外科研究会

四国内視鏡外科研究会の歴史

四国内視鏡外科研究会の歩み


四国内視鏡外科研究会のホームページ開設に当たって一言お祝いを述べるとともに、本研究会の発足当時を振り返ってみたいと思います。
四国内視鏡外科研究会の前身は、香川県での内視鏡下手術に関する学術の進歩、知識と技術の普及、並びに施設の協力を図ることを目的に設立された香川県内視鏡下談話会で平成5(1993)年7月27日に発足、開催されました。年2回開催で前期が症例検討・一般演題、後期は特別講演と症例検討・一般演題の内容で実施されました。第1回の演題数は10題でした。第2回特別講演には医療法人佐田厚生会佐田病院副院長佐田正之先生、第4回特別講演には帝京大学医学部外科教授山川達郎先生をお招きしています。第5回まで香川県内視鏡下談話会として実施されました。
ここで、研究会をさらに充実させるためには香川県に限定した組織でなく、内視鏡下手術に関心のある四国全域の研究機関、病院の先生方の参加した組織に拡大する必要性を感じ、新しい研究会の設立を香川県内視鏡下談話会幹事会で決定しました。
平成7(1995)年12月2日四国内視鏡外科研究会設立準備会を高松市で開催し、出席者の賛同を得、四国内視鏡外科研究会が発足しました。開催は年2回、各県に代表世話人1名を置き、各県持ち回りで症例検討・一般演題・特別講演を行うこととなりました。
したがって、四国内視鏡外科研究会の始まりは第6回四国内視鏡外科研究会で、香川県で平成8(1996)年2月17日開催しました。一般演題は13題でセッション3に分け、それぞれのセッションは徳島県代表世話人藤野良三先生、高知県代表世話人浜口伸正先生、愛媛県代表世話人西蔭三郎先生が座長を勤められました。特別講演の座長は香川県の三豊総合病院外科水田稔先生が担当され、慶応義塾大学外科故大上正裕先生をお招きしました。
平成9(1997)年3月の高知県での開催の第8回研究会では、高松市民病院泌尿器科から腹腔鏡下尿幕管遺残摘出術の演題発表、平成9(1997)年7月愛媛県で開催の第9回研究会では愛媛県立中央病院産婦人科から月経困難症に対する腹腔鏡下手術〈腹腔鏡下仙骨子宮靭帯切除術〉の演題発表があり、外科以外の科からの発表が見られるようになりました。平成18(2006)年2月第20回研究会では倉敷成人病センター産婦人科部長安藤正明先生を特別講演にお招きして「後腹膜リンパ節郭清における大血管の剥離と止血」の講演を賜りました。このように研究会の輪が広がっていきました。
一般演題数は当初は10題程度でしたが、開催第10回台の頃は20題に増加しました。しかし、内視鏡外科学会総会が12月、中四国内視鏡外科研究会が9月にあり、四国内視鏡外科研究会が2月、7月の開催なので、同研究会での年2回の演題発表が困難になってきました。そこで平成12(2000)年香川で開催した第14回研究会を最後に、開催は年1回、2月開催に規約を変更いたしました。ちなみに最近の本研究会の一般演題数は30題に上っています。
また、第26回四国内視鏡外科研究会,平成24(2012)年2月香川開催から、現愛媛県代表世話人で、愛媛大学大学院医学系研究科医学専攻・消化管・腫瘍外科学分野教授渡部祐司先生のお力添えで、当初からの念願であった日本内視鏡外科学会の公認を受けました。そして、参加証【認定単位数1単位】が出席者全員に配布されることになりました。
最近の内視鏡外科手術の進歩はめざましいものがあります。その原動力は内視鏡外科手術の新たな解剖学の発展、それぞれのディバイスの発明・改良のとどまらない進歩によるところが多いと思われます。それに忘れてはならないのは、先生方のたゆまない探究心と患者さんにより良い医療を提供したいとの思いが、進歩の源だと考えます。四国内視鏡外科研究会をこれまで支えてくださった皆さんはたくさんおられます。皆さん方の支えなしで24年間31回に及ぶ四国内視鏡外科研究会の継続はなかったと思っています。四国内視鏡外科研究会は平成5(1993)年7月27日に香川県内視鏡下手術談話会として立ち上げ、平成8(1996)年2月17日には四国内視鏡外科研究会に発展し、平成29(2017)年2月18日に徳島市で開催された会で、第31回を数えるに至りました。この間、私、塩田邦彦は本会の代表世話人として皆様方のお力添えで、会を運営してまいりました。平成16(2014)年3月には長年勤務した香川県立中央病院を辞し、社会保険診療報酬支払基金香川支部に勤務するに至っており、臨床を離れた仕事をしていますので、今後は後輩に会の運営を任せるべきと考えました。香川県立中央病院の後輩や香川県内の顧問、世話人の先生方とも相談し、講師の時代から愛媛県の世話人をされていて現在愛媛県の代表世話人をされています愛媛大学大学院医学系研究科医学専攻 病因・病態領域消化管・腫瘍外科学講座教授   渡部祐司先生に今後の本会の代表世話人をお願いしたいと考えました。渡辺教授は早くから愛媛大学でアニマル・ラボを開設しておられ、最近はキャダバー・トレーニングにも取り組んでいます。
又本会は日本内視鏡外科学会の公認研究会として認定されていますが、参加者の技術認定試験受験資格1点の獲得に尽力くださっており、四国内視鏡外科研究会の運営にも、ご協力いただいています。今後の更なる四国研究会内視鏡外科研究会の発展を託すに相応しい方と考えました。ご本人とお話をいたしまして、代表世話人を受けて下さいました。   このことは、平成29(2017)年2月18日の第31回四国内視鏡外科研究会世話人会で承認されました。今後も更なる発展を遂げるには、渡部祐司先生を筆頭に邁進するとともに、先生方のたゆまぬ努力と皆さん方のご支援が不可欠と思います。
ここに本研究会の益々の発展を祈念して、筆を置きます。


社会保険診療報酬支払基金 医療顧問
香川県立中央病院 名誉院長
四国内視鏡外科研究会前代表世話人
                  塩田 邦彦