四国内視鏡外科研究会

代表世話人あいさつ

四国内視鏡外科研究会 代表世話人 渡部 祐司


この度は、四国内視鏡外科研究会の代表世話人を拝命し、光栄に存じますとともに責任を痛感しております。JSESは既に12,000人を超える日本を代表する外科系学会として成長を続けておりますが、本研究会はJSES公認研究会の6番目に記載されている歴史を持つ研究会であります。まずは、塩田先生はじめ本研究会の発展に尽力された諸先生方のご苦労に敬意を表したいと思います。 

さて、1980年台後半に始まった内視鏡外科の黎明期から関わってきた一人として、内視鏡外科の普及に至る道のりには多くの障壁があったことを思い出します。既に精緻な手術を誇っていた我が国の外科に対し、内視鏡外科の登場は美容的な意義から始まり、疼痛、出血量や合併症の軽減、そして現在ではリンパ節郭清の精度を誇るところまで発展しています。更には、食道癌手術に対する腹臥位や非胸腔アプローチの他、消化管吻合法をも変えてしまう多様性を提供するなど、その可能性は無限とも言えます。最近では内視鏡外科へのロボットの導入により、従来法を上回る精度の向上と低侵襲性のエビデンスも生まれつつあります。シーズであるテクノロジーの進歩とニーズである外科医のアイデアが続く限り、内視鏡外科手術は進歩を続けてゆくのだろうと思います。     

毎年開催されるJSES総会はもとより、JSES主導の結紮・縫合トレーニングやアニマルラボも年に複数回開催されておりますが、地方からの参加には宿泊も必要であり、不利な面も多く存在します。そのような状況の中で四国単位の本研究会の存在意義を考えると、日帰りで完結する質の高い研究会や、アニマルラボまたはカダバーサージカルトレーニングを四国で開催できるなら、その機動性はアドバンテージになると思います。また、JSES技術認定試験合格率は次回から低下することが懸念されており、本研究会主催の認定取得のためのビデオカンファレンス等を開催することで、低迷している四国内の認定医数増に繋がると考えます。

最後に、遍路道で繋がる四国4県でアイデアを凝らした研究会を開催し、地方ならではの機動性と全国が驚くようなアイデアと成果を発信できればと思います。本会の発展に皆様と共に努力して参りたいと思います。宜しくお願い致します。

愛媛大学医学部消化管・腫瘍外科学講座 渡部祐司